1.災害ボランティアセンター運営訓練とは
大規模な災害が発生すると、被災者支援をするため各地から被災地に災害ボランティアが集まってきます。このとき、災害ボランティアを受け付け、被災者のニーズ(困りごと)の紹介や現場への送迎などを担うため、被災地に設置されるのが「災害ボランティアセンター」です。
茨城県内で災害が発生した場合、災害ボランティアセンターの設置・運営は、主に被災地の社会福祉協議会が中心となって行っていますが、災害の発生に伴って突発的に設置することになる災害ボランティアセンターを、迅速かつ円滑に運営していくためには、平時からしっかりと訓練をしておく必要があります。
※災害ボランティアセンターの詳細についてはこちら。
2.令和5年度に実施した「災害ボランティアセンター運営訓練」の概要
災害ボランティアセンター運営訓練は、県内市町村社会福祉協議会(市町村社協)と茨城県社会福祉協議会(県社協)の共催により実施されました。
午前は講師2名による講義や市町村社協からの災害に対する取組等の説明、午後は参加者及び会場の市町村社協職員の皆で役割分担をしながら、災害ボランティアセンターの運営手順等について訓練を行いました。
○開催実績
・令和5年11月19日(日)大子町社協(場所:文化福祉会館「まいん」)
・令和5年12月16日(土)常総市社協(場所:石下総合福祉センター)
・令和6年1月20日(土)古河市社協(場所:古河福祉の森会館)
・令和6年1月25日(木)那珂市社協(場所:那珂市中央公民館)
・令和6年1月27日(土)水戸市社協(場所:水戸アダストリアみとアリーナ)
~講義~
一人目の講師は、支援P(災害ボランティア活動支援プロジェクト会議)委員の米澤智秀氏。全国各地の被災地で災害ボランティアセンターの運営支援をした豊富な経験に基づき、災害ボランティアセンターの設置・運営についてのポイント等とともに、令和5年台風2号及び13号災害での災害ボランティアセンターの状況などについてのご講話や今回の運営訓練実習のご講評をいただきました。
二人目の講師は、県社協(茨城県社会福祉協議会)の稲葉隆之氏。近年取り組んできている災害ボランティアセンターにおけるICT導入(システムの通称はIVOS(アイボス))についてご講義をいただきました。
~運営訓練~
参加者及び会場の市町村社協職員で「運営役」と「災害ボランティア役」に分かれ、
受付 ⇒ オリエンテーション ⇒ マッチング ⇒ 資機材受け渡し ⇒ 活動報告・ニーズ聞き取り
の一連の流れについてシミュレーション訓練を行いました。
3.災害ボランティアセンター運営訓練の様子
那珂市内の中央公民館において実施した災害ボランティアセンター運営訓練の様子です。
那珂市では、市の社協職員のほか、近隣の社協職員、地元の住民や企業の方々などが参加されました。
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